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マーケティングの実践に役立つ基本情報/最新情報、無料ダウンロード可能なPPT図表を提供しています。
※今後、順次コンテンツを追加していく予定です。
前編では医師の情報収集がAIにシフトしている現状と、情報収集ツールに求められる要素について記しています。後編では、このAI時代に「製薬企業のプロモーションはどう再設計されるべきか?」に焦点をあてて深掘っていきます。
製薬マーケティングは長らく、医師への情報提供を中心に設計されてきました。しかし近年、患者自らが治療選択に積極的に関与するようになり、患者インサイトを深く理解することがブランド戦略の競争優位に直結する時代が到来しています。
マーケティングにおいて、環境分析や市場分析で得られる情報は多岐にわたります。しかし、それらをどのように戦略として結びつけ、製品価値を最大化するかは、常にマーケターの課題であり続けています。
第1章 医療用医薬品マーケティング概論
私たちが医師にとったアンケートにおいて、医療情報収集において生成AIが使用頻度で2位、影響度で1位になっています。MedGen Japanという臨床支援AIユーザーに向けてとったアンケートであり、もちろんサンプルも小さく、AIユーザーに偏っています。これを無視することは簡単ですが、他方、上位数%のイノベーターの意見を反映しており、日本の未来を予測するデータでもありますと考えています。表面上の順位以上に、その裏にある医師の行動原理の探求に本質があり、本記事ではそこから見えてくる今後の情報提供の形を深掘っていきます。
医療用医薬品マーケティングの最終的な目的は何でしょうか?単に製品の売上を伸ばすことではありません。適切な情報提供活動を通じて医療用医薬品を医療機関および医師に提供すること、そして、医師を介して患者に処方されることで、患者の疾患治癒および健康回復に寄与することだと言えます。
医療用医薬品マーケティングは、一般消費財のそれとは大きく異なります。ご承知のように、プロモーション活動には厳格な規制があり、価格は薬価制度の影響を受け、さらに近年はデジタルの拡大やリアルワールドデータの活用など、環境変化と共に考慮すべき要素が年々増えてきています。
私自身、長く製薬企業に勤めてきましたが、医療用医薬品のマーケティングは、他の業界と比べて極めてユニークな存在と考えています。医師と患者という二重の顧客構造があること、また、その公共性の高さから、厚生労働省や行政機関といった強力なステークホルダーの影響が大きく、政策や制度の変更が企業活動に大きなインパクトを与えることも大きな特徴です。
書籍「実践 医療用医薬品マーケティング」(メディカレルレビュー社)で掲載された図表をPPT形式で無料ダウンロードできます。是非、プレゼン等にご活用ください。
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