コラム

なぜ、うまい棒より安い薬剤が存在するのか

2026年5月15日
西
西森 弘造
2026年5月15日 • 1分で読めます

2026年の薬価改定が3月5日に告示され、来週4月1日から適用される。
今回は、不採算品再算定の件数や金額が増加しており、
インフレや供給問題への対応という側面が色濃く出た改定にみえる。

ところで、うまい棒は現在1本15円。
10円だった頃と比べると50%価格は上がっているが、
これまで価格を維持してきた企業努力には、正直頭が下がる。
だから、うまい棒を非難するつもりは全くない。時々私も大人買いをする。

一方、日本には、うまい棒の半額以下、1錠数円という薬剤が存在している。
単純に比べるのは乱暴である。
ただ、医薬品には、言うまでもなく、厳格な品質管理と高い安全性が求められる。

それでもなお、数円という価格で供給されている薬がある。
そこにあるのは、もはや「ビジネス」というよりも、
社会インフラとしての医薬品の姿であろう。

今回の改定では一定の手当はなされたが、十分かどうかは議論の余地がある。
持続可能な医療のためには、守るもの、見直すもののメリハリがさらに求められる。

薬価は単なる価格ではなく、社会が何を守るのかを映すものなのかもしれない。
製薬企業自身も、その枠組みに自らの運命を委ねるだけでなく、
自ら変わっていくことが求められている。

(2026年3月27日X・Instagram投稿)

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