先日、「なぜ、同じ値段でも“送料無料”が選ばれるのか」
という投稿で「損失回避」の概念を書いたところ
ある方からこんな指摘をいただいた。
「それ、アンカリング効果も関係していますよね?」
確かにその通りで、前回は文字数の関係上、そこまでは書けなかった。
アンカリング効果とは、最初に目にした数字が「基準」になり、
その後の判断が引きずられてしまう心理。
例えば、同じ1200円のランチでも、
・最初に1800円のランチを見た後だと「意外と安いな」と感じる。
・最初に800円のランチを見た後だと「ちょっと高いな」と感じる。
金額は同じ。
変わっているのは、先に何を見せられたかだけだ。
人は、気づかないうちに「最初の数字」を基準にしてしまう。
この構造を意図的に使ったのが、
いわゆる「松竹梅」の価格設計だ。
・松:高い
・竹:真ん中(本命)
・梅:安い
重要なのは「順番」。
多くの場合、
松 → 竹 → 梅
の順で見せるから、
竹が「ちょうどよく」見える。
もし逆に、
梅 → 竹 → 松
の順で見せたらどうだろう。
同じ「竹」でも、感じ方は変わるはずだ。
マーケティングで設計すべきなのは、
数字を示す時に、何を最初に見せ、何と比べさせるか。
価格は「いくらか」ではなく、「どこに置かれたか」で決まる。
(2026年3月13日X/Instagram投稿)