コラム

保険証廃止とマイナンバーカード活用 医療はどう変わるのか?

2026年4月1日
西
西森 弘造
2026年4月1日 • 1分で読めます

昨年12月、健康保険証が廃止され、マイナンバーカードへ一本化された。
恥ずかしながら我が家でも、直前になって慌てて切り替えを済ませた。

マイナンバーカードを巡っては、立ち上げ時の混乱から、
「本当に大丈夫なのか?」という不信感は、今も根強い。

ただ、医療構造の視点で見ると、これは
PHR(Personal Health Record)時代への重要な入口である。

これまで個人の医療情報は、病院・薬局・行政に分散されていたが、
マイナンバーカードは、診療情報や薬剤情報を
「自分が持ち、管理する」構造への転換点になる。

ここに、もう一つの流れが重なる。
それが、ウェアラブルデバイスだ。

心拍、睡眠、活動量といった日常のバイタルデータが、
蓄積され、PHRとつながることで、
医療は「病気になってから」ではなく
日常の延長線上に入り込むものへ変わっていく。

つまり、健康と病気は、これまでのように明確に区切られたものでなく、
個人として、より連続性をもって捉えられる時代に入っていく。

にもかかわらず、導入時のトラブルや説明不足によって、
こうした価値や未来像が十分に共有されていない。
これは、大きなコミュニケーションロスである。

本来、この仕組みがもたらす可能性は大きい。
・重複投薬の防止
・災害・緊急時の迅速な医療情報共有
・オンライン診療や在宅医療の質向上
・日常データを活かした予防と早期介入

問われているのは制度の是非ではない。
医療体験がどう変わるのかを、どこまで共有できるか。

それこそが、医療DXの成否を分けていく。

(2026年2月9日X/Instagram投稿)

コラム一覧に戻る

このトピックについて質問を投稿

コミュニティの全メンバーが閲覧
同業のメンバーから回答が届きます
氏名が公開されます(匿名投稿は出来ません)

このトピックについて議論中

まだ質問はありません。最初の質問を投稿してみましょう!