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マーケティングフレームワーク

環境・市場分析

2026年4月1日

医薬マーケティングLab編集部
2026年4月1日読了時間 2分

医療用医薬品のマーケティングは、他の業界と比べて極めてユニークな存在です。医師と患者という二重の顧客構造があること、また、その公共性の高さから、厚生労働省や行政機関といった強力なステークホルダーの影響が大きく、政策や制度の変更が企業活動に大きなインパクトを与えることも大きな特徴です。

このため、環境・市場分析により、状況を正確に把握することは、非常に重要であり、ブランドプランの作成のための最初のステップとなります。

本記事では、医療用医薬品マーケティングにおける環境分析を「マクロ分析」と「ミクロ分析」に分けて解説し、注意すべきポイントをお伝えします。

マクロ環境分析:企業がコントロールできない外部環境

最初に行うのがマクロ分析です。ここでは、企業が直接コントロールできない要因を把握します。主な視点は「政治・制度」「経済」「技術」「法規制の変化」です。
まずは、自社でコントロールできない外部環境を広い視野で把握し、理解すること。これが第一歩です。

ここをしっかり過不足なく、抽出、分析することにより、そのあとの自社や自社製品に関わる分析に繋がるといえます。疎かにしてはいけない点です。

 

ミクロ環境分析:企業が部分的に関与できる周辺環境

次がミクロ分析です。ここでは、企業がある程度影響を与えられる領域を見ていきます。主な視点は「市場・顧客」「競合」「自社」です。
この段階で、企業の業績に直接影響を与える要因を具体的に洗い出します。そして、それぞれの要因がどのように影響し合っているかを丁寧に整理します。ここをしっかり整理することで、企業や製品の本当の課題が見えてきます。

基本的な事といえますが、マクロで全体像を捉え、ミクロで具体化する。
これをしっかり踏まえて進めることが、実務では特に大切です。

分析の信頼性を確保するために

環境・市場分析をする上で、特に強調したいのは、使用データや情報の信頼性に注意を払うということです。

例えば、インターネットには多くの情報がありますが、当然のことながら、常に正確であるとは限りません。マーケティング戦略を誤らないためには、可能な限り一次情報まで遡ることが重要です。 

注意点

分析の信頼性を確保するため、また、判断の誤りのリスクを避けるためにも、可能なかぎり元となる情報源(一次情報)まで遡って確認する癖をつけましょう!

 

また、公的な情報を使う場合でも、その情報の発信元や、データの取得目的や取得方法に加えて、データの特徴や限界をきちんと理解することが大切です。若手のマーケターでよくあるミスが、公的データを引用したのはいいが、データを理解しないまま使っているため、辻褄が合わなくなる、質問に答えられなくなるケースです。

自分の使っているデータの事を正しく理解する。これは基本中の基本です。そうすることで、情報の正確さや分析の精度が高まり、あなたの分析は、信頼できる戦略的なインサイトとなり、ブランドプランの説得力も強まります。 

さらに、定量データだけでなく、医療現場や患者の声などの定性情報もバランスよく収集し、総合的に活用しましょう。定性情報は、数字だけでは把握しにくい市場のニーズや感情的要素を捉えるのに有効です。定性情報をうまく使うことで、分析に奥行を与え、納得感を高めましょう!

 

まとめ

医療用医薬品マーケティングでは、広い視野で環境を分析し、正確な情報に基づいて戦略を立てることが成功の鍵です。

  • マクロ分析で制度や社会の状況や変化を把握

  • ミクロ分析で市場・顧客や競合、自社の状況を整理

  • 一次情報に基づく意思決定で正確性と分析精度を担保

このプロセスを丁寧に行うことで、次のステップである、機会と課題の正確な把握と、適切な戦略構築に繋がります。